最小間口2mのに建つ明るい住宅
-
この住宅は、品川の下町の良さを感じられる駅から近い場所に建設されました。商業地域にも近いため、周辺環境はマンションや店舗などの大型な建物と、3階建ての住宅が混ざっている住宅街となります。敷地は、周囲を建物に囲まれているために、現地での日当たりや風通しなど詳細に観察し、シュミレーションを行ってプランに反映させています。
施主様は土地のメリット、デメリットを理解されており、家に対するご要望の優先順位もハッキリしていました。狭小地や変形地の場合、お客様のご要望の優先順位を明確にする事は、とても重要になります。部屋の数や広さだけに目を向けるのではなく、空間の広がりや、生活との結びつき方などをポイントとして、家づくりをした方が豊かな住宅になると考えています。
この住宅でのポイントは、「リビングでの生活の豊かさ・快適さ」でした。間取り、プランについては、2階リビング案や3階リビング案などをご提示しました。将来の周辺環境の変化や家族の変化なども考慮し、3階にリビングを置くプランを採用致しました。
リビングは吹抜けを通してルーフバルコニーとつながり、空間を豊かにしています。1フロア当り30m2ほどしかありませんが、単純明快なプランと縦方向を意識した空間で、明るく広がりのある住宅となりました。
外観は間口2mの部分からしか伺う事が出来ませんので、非常用進入口も合わせた印象的な三角形のバルコニーを設けています。変形地住宅、狭小住宅は「建築家の本領発揮」といったところでしょうか。