敷地の周囲を建物で囲まれている都市型住宅
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敷地の間口がとても狭い住宅ですが、南側に面している敷地のため、光を取り入れるタワーというコンセプトで建築計画を行いました。この敷地は間口が狭いだけでなく、敷地がかぎ型で周囲を建物に囲まれているため、コンセプトを実現するためには、限られた方向から光や風を効率よく室内に導くことが必要でした。
このための工夫として、3階の床にグレーチング(格子状の床材)を用いて2階に光や風を通したり、造作で蹴込み板のない鉄骨階段を作りました。これらの工夫によって、隙間を活かして光が抜ける、明るい空間を作り出すことができました。
また、お互いの顔が見える家にしたかったため、敷地がかぎ型という変形でしたが、間口の狭い開口部分に居室以外のスペースを集めて、奥の広い空間をそのままリビングや居室として利用することができるような工夫もしました。
一見、住宅用地としては難しそうなこのような敷地でも、注文住宅であればお客様のご要望を反映しながら他とは一味違った、でも住み心地のよい家を作ることができるのです。
都内には少なくない狭小地や変形地でも、設計次第で明るく、広がりのある空間を作ることができますので、ここでは無理だと諦めてしまう前に、ぜひ一度ご相談ください。