座たくを生活の中心におく住空間
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区画整理された住宅地に建つ住宅です。南西方向が閉ざされているため、光・風の導き方に注意をして建築計画を進めました。単純に外に開くとプライバシーが確保しにくい為、テラスを外部との緩衡帯として設け、外と内を結びつけています。
お客様の「家族みんなが自然と集まる場所を作りたい」というご要望には、掘りごたつという日本古来の団欒の場を作ることで回答させていただきました。
掘りごたつの座卓をキッチンとつなげ部屋の中心に設けたことで、リビングとダイニングの位置づけをあいまいにし、みんながひとつの場所に集まりやすくしています。ご家族での団欒はもちろんですが、掘りごたつの天板とキッチンの天板の高さを合わせてあることによって、家族みんなで作業スペースとして使うこともできますし、座卓と同じ高さのテーブルを足せば大人数での食事会やホームパティーも楽しめます。
ご家族みんながゆっくりくつろげるように広がりのある開放的な空間にしたいという思いから、廊下を極力なくし、25坪の敷地に20畳という広々としたリビングダイニングを作ったことも答えのひとつになったかと思います。
このように、お伺いしたご要望を基にお客様と一緒にプランを作り上げていくのも注文住宅の醍醐味の一つではないでしょうか。