1010houseのリノベーションの最大な特長と言えば、建築家が設計・デザインをするということになります。例えばマンションリノベーションは広げることが出来ない空間・変更が出来ない窓などスケルトン部分の規制が多くあります。それでもご要望を満足させ、心地よい・気持ちよい空間にするのには提案力・デザイン力がとても大切になります。家づくりに誰でも満足のいく一般解はございません。家族の数だけ回答が存在します。また、その回答は様々な可能性を探りながら何案も検討を重ね導き出したものになります。

1010houseではクライアントへの回答を一案だけの提案で終わらせません。一案だけでクライアントへの回答とするには少し強引な感じがしています。遠回りかもしれませんが一案一案と検証することにしか、納得のいく回答は導き出せないと思っているからです。それぐらい1010houseでは「設計」を重要視しています。正直な話し、とても生産性は悪くなります。ですが、それが1010houseの目指している「家づくり」なのです。

住空間を構成させる部位は大きく分けると「床・壁・天井」になります。それらの部位で家づくりの中核となるコンセプトを現実化させるために、どの様な形状・線・面とするか？どの様な素材を使用するか？色彩をどうするか？変更の出来ない窓からの光・風はどの様に空間に導くかなどを丁寧に一つの案にまとめていく可能性は無限大にあります。その中で最良な選択を行う訳ですから、設計者の能力に左右されることはとても多くなります。住宅の出来上がりの良し悪しは既に設計段階で決まっていると言っても過言ではありません。