住宅の省エネルギー性能を考えるにおいて、断熱性能、気密性能、換気計画、日射取得・遮蔽、冷暖房計画など立地条件に適した自由な計画が必要になります。私たちが建てている環境は様々で、ビルなどの中高層建築物が建ち並び、敷地面積も20坪以下のようなところから、敷地面積が30坪程度の周辺が2・3階建ての住宅密集地や敷地面積が40坪以上確保でき、隣地建物との距離が離れている郊外の土地まであります。当然、それぞれの土地における省エネルギー性能の考え方を変える必要があるのです。
気密性能を高めることはとても大切です。
住宅の換気は主に第1種換気、第3種換気が多く使われています。それぞれメリットとデメリットがあり、お客様がしっかりと理解された上で希望する住まい方にあった方を採用する必要があります。
換気はメンテナンスがしっかりと出来るかが一番大切です。1010houseでは換気計画をしっかりと行っていますが、各換気方式のメンテナンス方法をお客様にご説明し、しっかりメンテナンス出来る方は第1種換気を、出来ない方は第3種換気を進めています。
省エネルギー住宅において窓からの日光の入り方を考慮して設計することが大切です。
日当たり良い敷地の場合、冬期は日中できるだけ日光を室内に取入れることで暖房エネルギーを抑える事ができます。日が暮れた後は、窓から熱が逃げていきますので断熱スクリーンやカーテンなどを降ろしてできる限り熱が逃げていかないようにすることで、暖房の効きも良くなり省エネにもつながります。
夏期は日中の日光が室内に入ると冷房負荷が増えてしまうので、出来る限り日光が入らないように窓の上に庇や外部スクリーンなどを利用することで冷房エネルギーを抑えることができます。
季節によって日光の良し悪しが変わりますので、室内にどのよう日光が入ってくるか計画の時点で良く検証することが大切になります。
現在建っているほとんどの住宅は独立した部屋毎にエアコンを設置しています。3LDKであれば各部屋の畳数に合わせた能力のエアコン4台の設置になります。1010houseの家では高気密高断熱住宅の場合、2階建てであれば吹抜を介して1階と2階を空間的に繋げる設計をしています。利点は暖房時であれば1階に設置したエアコンの暖気を2階へ導くことができます。冷房時であれば2階に設置したエアコンの冷気を1階へ導くことができます。オープンな間取りであれば計2台で全館冷暖房が可能になる場合もあります。また、1階リビングの場合は床下にエアコンを設置することで全面床暖房も可能です。